MLMプレゼン体験レポ ~その3~ | ウソ、大げさ、紛らわしい

MLMプレゼン体験レポ ~その3~

では、イチャモン大会です。
ただ、間違っていないことに対しては素直に認めます。

・アムウェイの製品に皆、疑問を持っている。高いだけとか。しかし、それは知らないから。
疑問を持たれるにはそれなりの理由がある訳で、自身の閉鎖性がそれを育んでしまっているだけです。堂々と勝負すれば良いんですけどね。比較広告とまではいかなくても、きちんと成分表示すべきです。サプリメントについてあるスジに因れば、同じクオリティのモノもしくはさらに良いものは半値もしないそうです。
モノの善し悪しが本題ではないのでこの辺で。


・そして一般で言われているマルチまがい商法とも呼ばれてしまうシステムではない。
世に言われる山岡裁判 というのがあります。アムウェイを「マルチまがい商法だからヤバイよ」と糾弾した本を出版した出版社に対して名誉毀損損害賠償を求めたアムウェイの訴訟です。で、アムウェイ負けちゃったんですね。完全敗訴。裁判費用も自腹。
単なる呼称の問題かと思われますが、それだけでしょうか?結構エグイであろう本の内容についても「事実なのでやむなし」だそうです。古い話ですがね。あったら読んでみたいです。
アムウェイ自社サイトでも「連鎖販売取引に抵触しないように気をつけましょう」と明記されてます。
違っていても近いことは間違いなく、よってその「マルチまがい」を明確に定義・規制する法律がないだけですね。商売なんてそんなモンでしょうけど。
※以前は「マルチ」と明記していましたが、ご指摘により「マルチまがい」であると気付きました。修正しております。
※さらにご指摘を受けまして「マルチまがい」という言葉も適切ではないかも知れないとのことです。マルチと言い切らねばならない可能性もあるようです。ただの呼称の問題で、それにいちいちイチャモンを付けてくるような器の小さい企業ですので、なるべく気をつけます。


・上の人が儲かると思っているけれどもそうではない。決してもうけるためのシステムではない。
そうらしいです。ただ、それ故に儲けるためにはそれなりに必死でやらないといけないということが伺えますね。
儲けるためではないシステムを、どうして友人・知人を犠牲にしてまで儲けるために使うのでしょうか?疑問です。



・場合によっては自分より下の人の方が収入が多い。
サボっちゃダメよってことでしょうね。
ある程度の売り上げを取ると、皆さんご存じの通り、地位(システム内での役職)が上がるそうです。その地位とそれに見合った収益を上げなければ自分が納得しないでしょう。だって金を稼ぐためにやってるんですから。
その地位も割と細かく定義されています。「いくらの売り上げを何ヶ月連続で」ですね。
本人の売り上げがアップ(ピラミッドの自分の直上に位置する人間)の収益にモロに影響します。上下関係が無いというのは完全にあり得ませんね。


・良いモノを売る。全てのジャンルに置いて世界一のモノしか置いていない。返品の際は100%の返金保証がそれを物語る。そのためのシステム。
世界一って誰が決めているんでしょう。顧客満足度だとしたら会員は全て信者と見なされますので全く信用できませんよね。
返品については、一般的な無店舗販売を規定する「特定取引に関する法律」でクーリングオフ期間は既に定められています。それを拡張しているのは偉いと思いますが、自分が知人から買った商品を返品した際は、自分のポイントはもちろん、売った人のポイントからも引かれます。心情的にそれはできないでしょう。米国よりも日本での売り上げが大きいのはそれも一因ではないかと推測しています。


・そもそも、アムウェイのビジネスシステムは偉い学者先生や大企業の経営者からもビジネスとして優秀であると認められている。
30年でここまで大きくなったビジネスは、それは優秀でしょう。でも、それは経営の話であって、鵜飼いの鵜が儲かるシステムが優秀と言っているのではなくて、会社が儲かる、安定するという意味です。
雇用関係にある社員でもない末端のディストリビューターには全く関係ありませんし、消費者にとってはもっと関係ありません
潰れそうだけれどもマジメに旨い酒をつくるスコットランドの醸造会社なんてのもあります。最近日本の企業に買われちゃいましたけど。
宗教法人なんてもっと安定してますよ。さらに無税。

・社会貢献もバンバンしてる。
儲かっている会社の義務みたいなもんです。
よく言われる売名行為とまでは言いませんが、たまに打つ広告の内容が殆どそれってのは如何なものでしょうか。


・長野オリンピックのゴールドスポンサーにもなった。選手村にもアムウェイのサプリメントが置かれていた。
ゴールドスポンサー8社から約160億円の協賛金を集めたそうです。儲かってますね。
ちなみに、IOCがパートナーとした最高位のスポンサーであるTOPパートナーはコカ・コーラ、、IBM、ジョン・ハンコック、Kodak、松下電器産業、マクドナルド、星電子、スポーツイラストレイテッド、UPS、VISA、ゼロックスだそうです。
ゴールドスポンサーはミズノ、八十二銀行、セイコー、キリン、NTT、KDD、トヨタ自動車、日本アムウェイだそうです。
この企業名の羅列から「健康」といいうキーワードを連想できる方はどれくらいいるのでしょうか?
ってことはアムウェイのサプリメントに加えて、マック食べ放題、コーラ飲み放題、メッツ飲み放題。確かに健康です。


・Moodys(企業格付け会社)の格付けではAaaaaである。(参考トヨタもほぼ同ランク・94年度)
だからあなたには関係ないんですってば。しかも、ソースが古すぎます。
同社の国別格付けで言えば日本はバンバン落とされているようです。余所の国に行った方がいいんじゃないでしょうか。


・一般的な企業の行う広告・流通を行わないのだから販売価格が下げられる。
新聞広告なら全国紙に15段で5,000万くらいだそうです。このくらい 打ってます。年商1,000億の会社には安上がりなんですね。
基本全てが通販なんですが、5,000円以上の買い物に対しては送料無料。
もちろん、5,000円未満の買い物に対しては送料が付きます
歯磨き粉(560円)買うのに500円の送料がかかります。消費者に負担させてるんだからそりゃコストも下げられます。
日用品の買い物で5,000円超えるのって何でしょうね。私の場合「今日は買ったなー」でも2,000円がいいところかと。


続きはまた次回。

つづく